琵琶湖だけじゃない!“地味すご”滋賀県の底力──知られざる近畿の名脇役

「滋賀県って、何があるの?」

関西出身であっても、そんな風に問われることは少なくない。観光地といえば京都、買い物なら大阪、歴史なら奈良。滋賀はどこか“通過点”のように語られることが多い。だが、それは大きな誤解だ。

滋賀県は日本の真ん中に位置し、自然・歴史・産業・生活文化がバランスよく凝縮された、実は“オールラウンダー”な県である。静かで目立たないが、その実力は全国屈指。今回はそんな滋賀の「地味すご」な魅力をたっぷり掘り下げてみよう。

■ 琵琶湖という巨大な“心臓”

滋賀といえば、まず挙がるのが「琵琶湖」。県の面積の約6分の1を占める、日本最大の湖であり、その存在感は圧倒的だ。

だが、琵琶湖の魅力は単なる大きさにとどまらない。

  • 1年を通して絶景が楽しめるサイクリングコース「ビワイチ」
  • 湖畔から望む四季折々の景色
  • 内陸県ながら、まるで“海”のようなレイクリゾート

さらに、琵琶湖は滋賀県民だけでなく、**関西全域、さらには日本の水資源を支える「命の水源」**としての役割も持っている。淀川水系の源流として、大阪・京都・兵庫にも水を供給しており、文字通り“近畿の心臓”といっても過言ではない。

■ 歴史の舞台は、滋賀にもあった

歴史好きなら見逃せないのが、滋賀県の「戦国史・近世史の宝庫」としての一面だ。

たとえば、

  • 安土城:織田信長が天下統一の拠点として築いた幻の城。
  • 長浜城:豊臣秀吉の出世城であり、近江商人文化の源流。
  • 彦根城:現存12天守の一つで、ひこにゃんの故郷としても有名。

このように、滋賀は戦国武将たちが次々と築城・統治し、政治と経済の中心として栄えた場所だった。信長・秀吉・家康という三英傑がすべて関わった土地というのは、実は非常にレアな存在だ。

しかも京都・大阪・名古屋からのアクセスも良好。なのに、意外と空いている。「知る人ぞ知る穴場観光地」として、滋賀の歴史スポットはもっと評価されるべきだろう。